影分身のさらに上を行くとされる多重影分身の術。 ファンブック「臨の書」でも、術の会得難易度は、影分身がBなのに対し、多重影分身はA。しかし、ただの影分身の術なにが違うのかは明確に語られてはいません。
多重影分身は、術者への危険から、初代火影が巻物に封印していたほどの禁術ですが、ミズキにそそのかされたナルトが 短期間で習得してしまい、以後ナルトの得意忍術になりました。
ですが、禁術にもかかわらず、「臨の書」では多重影分身の使用者の欄に、「うずまきナルト、はたけカカシなど」と 書かれています。カカシが使った多重影分身とは、おそらく再不斬戦後の、ガトーの残党の戦意を失わせるために分身したこけおどしを指しているのでしょう。実際に分身の数を数えてみたところ、30人はいました。あれほどの人数に分身したのは、ナルトを除いたらその時のカカシくらいなので、分身体の数が多いから 多重影分身ではないかと考えられます。
しかし、これには疑問が残ります。まず、通常の上忍であるカカシが習得しているのなら、なんでわざわざ初代火影が禁術に指定して、巻物が厳重に管理されて いたのかがわかりません。また、大蛇丸ならともかく、カカシが禁術を習得しているとは考えにくいんじゃないでしょうか。
もう一つは、37巻で3人に分身したナルトを見た角都が「多重影分身」と言っていることです。 ということは、分身体の数が多いから多重影分身というわけではないのかもしれません。
結局、明確な違いは分からないままです。