四代目火影の謎

ナルト道楽考察の間四代目火影

四代目火影の名前、そしてナルトとの関係について

四代目火影の本名は「うずまきカヤク」で、ナルトの父親であるという噂が、まことしやかにいろんなところで広まっていたことがある。

今でもそれが本当だと信じている人もいるのではないだろうか。

はっきり書いておくが、原作でそれらが証明されたことはない。おそらくどこかの二次創作系サイトが作り出した設定だろう。

が、その噂はなんの根拠もない、荒唐無稽なものというわけでもない。信じたくなるような理由があるのだ。

まず名前の件だが、これが信じられている理由は、単行本十一巻の115ページにある。

ガマブン太と契約するために、歴代の術者が自分の名前と指紋を印すための巻物に、「自来也」と「うずまきなると」の名の間に、 漢字三文字の名前が書かれている。そのシーンのすぐ後のブン太の「ワシの頭に乗ったのは四代目以来」というセリフから、それが四代目の名前である可能性が高い

かなり崩れた字なのではっきりとはわからないが、一文字目はおそらく「河」だろう。二文字、三文字目はそれぞれ「矢」、「久」と無理やり読めなくもない。そして三つあわせて「河矢久」(かやく)…。 これもやや無理があるような気がする。

しかしわざわざ漢字があるのに、「うずまきカヤク」と勝手に苗字を付けるのはおかしいのではないか。もしかしたら自来也 、大蛇丸、綱手のように、漢字三文字のみが名前だという可能性がある。ちなみに、自来也の前の契約者の名前も漢字三文字に見える。

が、四代目の年齢は、存命していたら三十代半ばから後半くらいだろう。それくらいの年齢の者、例えばシカマルたちの両親はみな苗字がある。

名前に関してはひとまず置いといて、次は親子説について。これはなぜ信じられているのだろうか。

理由として第一に容姿が似通っている点が挙げられる。ナルトも四代目も金髪で青い眼をしている。

それだけではなく、ナルトにはどこか四代目の面影があるようで、かつて四代目を弟子にとっていた自来也はそれを感じ取っているのだろう。

次に、なんの関係もない赤ん坊に、九尾を封印するかということ。もっともそれは、 たまたま九尾との戦中に生まれたナルトに、やむをえず封印したと考えることもできるが。

そういえば四代目の息子であるかどうかに関係なく、母親はどうしたのだろうか。封印術は自分の命と引き換えにするなので、四代目より長生きしているはずである。 もしかしたらナルトを出産した前後に致命傷を負っていたと考えることができなくもない。父親に関しては、四代目の場合は封印術で死亡し、関係ない場合はすでに戦火に巻き込まれて 死亡していたと考えればつじつまが合う。

このように、「カヤク」という名、そしてナルトと親子であるという説には、それなりの理由があることがわかる。しかしもう一度書くが、 それらが真実であると証明された事実はない。我々読者はそうした噂に振り回されず、静かに物語を見守っていきたいものである。

2006年7月8日

※大方の予想通り、結局親子説が正しかったです。でも名前は「波風ミナト」でした。

ナルト道楽